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靴ができるまで

靴に使われている材料

歩きやすさや耐久性を追求したうえでつくられた靴には、パーツや用途によってさまざまな原料が使用されています。靴の役割は足を守ることが第一です。そこでもっとも重要視されたのが、いかに丈夫な素材を用いるかということでした。

ヨーロッパでは革が使われ、革がなかった日本では、木や草が使用されていました。
現在は、多くの靴に動物の皮が使われています。動物の皮といっても幅広く、牛皮のほか、馬、羊、山羊、鹿、ワニ、トカゲなど、用途、地域によってさまざまな皮が使用されています。日本で販売されている靴は、多くの場合牛革か、合成皮革、人工皮革が用いられています。
合成皮革や人工皮革は革の代用品として使われており、安価で通気性が良い素材で、人工皮革は一部衣料品にも使用されています。

靴の種類やパーツによって材料も異なります。靴の素材は、丈夫さを踏まえたうえで、履きやすさ、動きやすさが考慮されて変化してきました。
たとえば、スニーカーにはキャンバス地、塩化ビニールなどが使用されています。革より柔らかく、動きやすいためです。パーツでは、インソール(中敷)には塩化ビニールやポリエステルが、靴底にはラバーやコルク、木、合成ゴムが多く使用されています。

靴の製造過程

革靴がどのようにつくられているのかを見てみましょう。
はじめに行われるのは、材料の仕入れ。革、底、靴紐などの材料を揃えます。革は靴の顔になるので、特に丁寧な選定がされます。次は裁断です。木型を使用して採寸、型取りをして、裁断機で革をパーツごとに裁断します。

裁断が終わると、ミシンでパーツを縫い合わせていきます。この作業を製甲といい、できあがったものを甲革といいます。縫い間違いがあると、跡が残り、その革は売りものになりません。最善の注意を払って作業が進められます。

その後、木型に甲革をかぶせてとめていきます。こうすることで、店頭で見る靴の形に成型されます。この作業をつり込みといいます。次に、ソールとヒールをつくります。主に使用される材料は、ソールには合成ゴム、ヒールには合成ゴムか木です。材料を裁断し、グラインダーで形を整えます。

そして、最も靴のできあがりを左右する工程が、甲革と靴底を合わせる作業です。合わせる方法はいくつか種類があり、グットイヤーウェルト式、ステッチダウン式、カリフォルニアプラット式、セメント式が主なものです。

靴のデザインによって製法は異なり、使用される機械も異なります。甲革と靴底を合わせたら、最後に中敷を入れてできあがりです。
 
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